なぜ痒くなるの?
炎症→かゆみ→掻いてしまい肌のバリアを破壊、の悪循環でボロボロのアレルとボリボリ正しい対処で改善する事はできるかな?
掻けば掻くほど、肌がボロボロになって痒くなるなんて。
もう無限ループじゃない?かゆいかゆいかゆいよぉ
・・・・・・スミマセン・・・・掻かないでぇくださいス・・・おねがいス。
これじゃあボロボロでアレルゲンからまもれないスよ
もう、いやだ!!!
そもそも君のバリア機能が弱いからじゃないの???
ばかやろうーーー
すいませんっス・・・
・・・・だいじょうぶスか?アレルさん。
・・・なんかごめんイライラしちゃったね
僕もボリボリしてごめんよ。
痒さとイライラのあまり掻いちゃって。
どうしよう。そうだ博士にLINEで聞いてみよう。
博士助けてー
どうしたんだい?
じつはカクカクシカジカ
アレルゲンが原因でボリボリが真っ赤に炎症を起こしてしまったんだね。
ボリボリの肌バリアーはアレルの肌を守る大切な機能でもあるんじゃよ。
なんとかかゆみと炎症を抑えてボリボリの肌バリアを復活させないと・・・
そうだよね、ボロボロのカッサカサでまっかっかのボリボリを助けてあげたいんだけど、どうしたらいい?
炎症を抑える薬や、ボリボリのバリアを直すための保湿剤などボリボリの具合や場所に合わせて薬を塗る必要がありそうだね、そうすればアレルの痒みも少し良くなるはずだよ。お医者さんの指示のもとしっかりと適切な薬を処方してもらおう。
アレルゲンを追い払う工夫も大事じゃ。ステロイド以外の選択肢も増えてきているんじゃ。
アトピーの薬一覧もし薬が合わなかったり、ベトベトして日常生活に支障がでてしまうようなら、またLINEで気軽にいつでも相談するんだよ。
あと大事なことなのじゃが、少し良くなってもしっかりと塗り続けることが大切だよ!
わかったよ。ありがとう博士!
ボリボリは大丈夫かな?
みんなひどくなってから対処し始めるんだがその時にはもう炎症がひどい状態になっているんじゃ。
これがわかっていても難しいんだよね。。。
アトピーの3つの代表的な治療方法
悪化因子の除去
スキンケア(保湿・保護)
肌が乾燥しやすいので、皮膚を保湿、保護する。
POINT
- 肌に水分を与えて、肌を潤わせる。(保湿)
- 皮膚バリア機能を回復・維持することでアレルゲンの侵入予防と炎症予防、かゆみを抑える。
保湿を目的とした薬
- 一般名
- 代表的な薬剤
- ヘパリン類似含有製剤
- ヒルロイドソフト
- 尿素製剤
- ケラチナミンパスタロンウレパール
保護を目的とした薬
- 一般名
- 代表的な薬剤
- 白色ワセリン
- 白色ワセリンサンホワイトプロペト
- 亜鉛華軟膏
- 亜鉛華軟膏亜鉛華単軟膏サトウザルべ軟膏
- その他
- アズノール軟膏
薬物療法(抗炎症)
過剰な免疫反応による炎症を抑える。
POINT
- 塗り薬には主にステロイド薬、タクロリムス軟膏、JAK 阻害薬等があり、近年、ステロイド以外の選択肢も増えている。
- 軟膏、クリーム、ローション、テープなどの剤型とステロイドのランクによる使い分けが大事
- 症状が重い方は注射による治療も注目されている、など。
ステロイドについて
重症度によって、ステロイドのランクを使い分ける。
ストロンゲスト(Ⅰ群)
- 商品名
- 一般名
- デルモベート
- クロベタゾールプロピオン酸エステル
- ジフラール
- ジフロラゾン酢酸エステル
- ダイアコート
- ジフロラゾン酢酸エステル
ベリーストロンゲスト(Ⅱ群)
- 商品名
- 一般名
- ビスダーム
- アムシノニド
- テクスメテン
- ジフルコルトロン吉草酸エステル
- ネリゾナ
- ジフルコルトロン吉草酸エステル
- マイザー
- ジフルプレドナート
- トプシム
- フルオシノニド
- リンデロン-DP
- ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
- アンテベート
- ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
- フルメタ
- モメタゾンフランカルボン酸エステル
- パンデル
- 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
ストロンゲスト(Ⅲ群)
- 商品名
- 一般名
- ザルックス
- デキサメタゾン吉草酸エステル
- ボアラ
- デキサメタゾン吉草酸エステル
- メサデルム
- デキサメタゾンプロピオン酸エステル
- エクラー
- デプロドンプロピオン酸エステル
- フルコート
- フルオシノロンアセトニド
- プロパデルム
- べクロメタゾンプロピオン酸エステル
- ベトネベート
- ベタメタゾン吉草酸エステル
- リンデロン-V
- ベタメタゾン吉草酸エステル
マイルド・ミディアム(Ⅳ群)
- 商品名
- 一般名
- アルメタ
- アルクロメタゾンプロピオン酸エステル
- キンダベート
- クロベタゾン酪酸エステル
- オイラゾン
- デキサメタゾン
- レダコート
- トリアムシノロンアセトニド
- ロコイド
- ヒドロコルチゾン酪酸エステル
- リドメックスコーワ
- プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
ウィーク(Ⅴ群)
- 商品名
- 一般名
- ビスオ
- プレドニゾロン
- プレドニゾロン「タツミ」
- プレドニゾロン
ステロイドの塗り方
必要十分な量を外用する事が重要である。
皮膚がしっとりする程度の塗り薬が必要であり、一つの目安として、第2指の先端から第一関節部まで口径5mmのチューブから押し出された量(約0.5g)が英国成人の手のひらで2枚分、すなわち成人の対表面積のおよそ2%に対する適量である。
プロアクティブ療法
プロアクティブ療法は、ぶり返す炎症に対して、保湿外用薬によるスキンケアに加え、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を間欠的に(週2回など)塗布し、症状コントロールできる状態を維持する治療法。
炎症が軽快して一見正常に見える皮膚も、様々な要因により再び炎症を引き起こしやすい状態にある。
※プロアクティブ療法はアトピー性皮膚炎の皮膚症状の評価に精通した医師によるか、あるいは皮膚症状の評価に精通した医師と連携して行われることが望ましい。